「PCP ‐完全犯罪党‐　孤島の子供たち」
原作：亜城木夢叶
小説：初野晴

『小学生三人組で結成された闇組織「PCP」。目的は誰にも気付かれず、
秘密裏に完全犯罪を遂行すること。ただし、人に迷惑をかける行為は厳禁。
そんな彼らが真夏の孤島で体験した驚愕の「頭脳・体力トライアル」とは！？』


ジャンプで連載していた漫画「バクマン。」の作中で、主人公たちが書いていた漫画。
それが現実世界で小説として発売されたのが本作品。
元々の題材が完全犯罪という面白いものだからな。
普通に漫画になっていても面白い作品になっていたと思う。

この小説に関してはちょっと内容が思っていたものと違った。
PCPとしての活動が描かれているのかと思いきや、それ以前の話、
つまりはエピソード0みたいな感じで、完全犯罪党という名前が決まる前の物語。
まぁこれはこれで悪くないんだけど、期待と違ったことは事実。

肝心の内容、特に孤島に行ってからの「新・大富豪」というゲームは設定が面白い。
この話をもっと掘り下げていけば、それだけで長編の面白いものになると思う。
実写映画とかでも面白い設定かと。

シリーズになるかは分からないけど、俺は続編が出てくれたら嬉しいね。