残穢
 「残穢 ‐住んではいけない部屋‐」
監督:中村義洋
出演:竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一

『ミステリー小説家である私に、読者の女子大生・久保さんから自分が住んでいる部屋で
変な音がするという手紙が届く。早速二人で調べてみると、そのマンションに以前住んでいた
人々が自殺や心中、殺人などの事件を起こしていたことが判明。
久保さんの部屋で生じる音の正体、そして一連の事件の謎について調査していくうちに、
予想だにしなかった事実が判明していく。』


本当に久々に良いホラー映画だった。
あからさまに怪物っぽいものとか幽霊であったりするものは出てこない。
でも怖さは抜群で、話の作り込み方も深く、とにかく先が気になってしまう。
物語で恐怖を感じさせてくれる珍しいホラー映画。

部屋から始まった物語は、過去を遡っていくにつれて、マンション自体に原因がある
ということに気付く。さらには土地、そしてそこに住んでいた人間と次々に遡る。

ホラーの定番展開を覆してくれるのも嬉しい。
なぜだか夜に因縁のある廃屋に突入するという展開がホラー映画には多い。
そしてそこで人外の存在と遭遇するというのがパターンで、死者が出たりもする。
本作にも夜に廃屋へ突入する場面が出てくる。
しかし、そこでは何も起きずに家を後にすることになる。

ミステリー要素もありつつのホラーなので、飽きることなく見られる。
最近はあからさまに現実離れしているホラー映画が多かったからな。
こうゆう本物のホラー映画を俺は待っていたよ。