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 「バケモノの子」
監督:細田守
声優:役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘
原作:細田守

『人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」は、交わることのない二つの世界。
ある日、渋谷にいた少年が渋天街のバケモノ・熊徹に出会う。
少年は強くなるために渋天街で熊徹の弟子となり、熊徹は少年を九太と命名。
ある日、成長して渋谷へ戻った九太は、高校生の楓から新しい世界や価値観を吸収し、
生きるべき世界を模索するようになる。そんな中、両世界を巻き込む事件が起こる。』


細田守の作品は「サマーウォーズ」がダントツで面白くて好き。
今回の「バケモノの子」は確かに面白いんだけど、今一つ感動が足りないかな。

粗暴で口が悪いため人気のない熊徹が、九太を弟子にするが最初はうまくいかない。
だが次第に、喧嘩しながらもうまくいくようになる。
九太はどんどん成長していくが、成長しているのは九太だけではなく、
師匠である熊徹の方も成長をしていく。このあたりの構図はすごい好き。

17歳になった九太の声を染谷将太がやっているんだけど、これがちょっとミスマッチ。
なんだかちょっと印象が違うんだよなぁ。

それから、マスコットキャラクター的に登場するチコの正体が全く明かされない。
これは意図されたことなのかもしれないけど、どうやら九太にしか見えていない節もある。
けど、見ているとなんとなくその正体の想像はつく。
おそらく死んでしまった九太の母親なんだろうな、と。
しかし劇中では答えが出ないので想像の範疇だけどな。

全体的には好きなんだけど、なんかもう一つ欲しい感じだったな。